2020年08月29日

宮沢賢治の会を進行して頂いた加藤昌男氏より

宮沢賢治の作品を読む会を中心になって進行して頂いた加藤昌男氏よりコメントを頂きました。
  宮沢賢治の会の皆さんへ
  10年間も続けた宮沢賢治の会が休会になることは 誠に残念ですが、コロナの感染者が篠山にも出ていることを考慮すればいたしかたないことです。声に出して読むことが出来なければ、心の眼でゆっくりと賢治童話を読んでみるよい機会かもしれません。
  賢治さんが生きていた時代には「スペイン風邪」が全世界に蔓延しました。 感染者数5億人(当時の全人口の4分の1)、死者5,000万人とも云われ、日本でも39万人もの死者が出たと云います。「スペイン風邪」は1918(大正7)年から1920(大正9)年にかけて流行しました。賢治22歳から24歳、盛岡高等農林学校を卒業し、東京へ家出、国柱会に入会する時期で最も苦しい時期に当たります。
  「スペイン風邪」を題材にした作品はないのですが、『毒蛾』という短編があります。
 ・文部省巡回視学官である「私」が 毒蛾が発生したイーハトーブ地方を視察した時、パニックの首都マリオで威張りちらす紳士や自分の技に夢中な床屋、蛾の駆除のため消灯を警告して回る撃剣師範など大騒ぎの様子が描かれています。
 ・この話は実話で、1922(大正11)年、東北地方に大発生した毒蛾事件を賢治さんが実地検分し書いたと云われています。この中に出てくる床屋も現存する明治元年創業の盛岡の川村理容院がモデルと云われています。
  ご一読をお勧めします。
「毒蛾」は無料の青空文庫に収録されています。
posted by ささやま図書館友の会 at 09:12| Comment(0) | 宮沢賢治の作品を読む会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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