2015年08月31日

『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』県立図書館出前講座(報告)

8月22日(土) 読書会・大人の本を読む会を開催しました。
村上春樹著 『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』を溝口めぐみさん(兵庫県立図書館司書)に解説してただきました。ー 物語は「世界の終り」と「ハードボイルド・ワンダーランド」のふたつのパートに別れそれぞれの世界が交互に語られ物語が進行していきます。当時将来性のある無名の新人作家が登場した時、村上春樹をメディアが巨大な利権として追いかけます。氏に対する文壇の攻撃(評論家の理不尽な酷評)を「ハードボイルド・ワンダーランド」のなかで寓話として描き、物語のなかでついに傷つき病に倒れます。「世界の終り」では、壁に囲まれたダークな世界に送り込まれた〈僕〉すなわち村上自身が〈影〉ジャズ喫茶オーナー時代の兼業作家に決別し、小説家村上春樹として本格的に始動していくという強固な意志を表現しています。ー
村上氏の小説家としての背景や壁、門番、一角獣、やみくろ、計算士などなどの文中の言葉を解説していただくと、物語もくっきりと浮かび上がってくる。
参加者感想:
・こうして解説していただくとぼんやりしていたことが少しはっきりしてきます。次回を楽しみにしています。 ・詳しく解説していただいて村上文学の面白さがよくわかった。 ・読むには読んだのですが、よくわからない世界だなという感想だったのですが、作家自身の当時の状況や背景とともに、読み解いていってもらいひとつの示唆をもらいました。

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細見和之氏講座『ポップミュージックの伝えるもの』A(報告)

7月4日の第2回目の講座では中島みゆきの「4・2・3」はペルー日本大使公邸人質事件を題材にした曲の解説
が興味深かった。1997年4月23日に127日間も拘束されていた人質が強行突入で解放された。中島みゆきは旅先でたまたま見たテレビで知る。その様子をテレビの実況のように歌い上げる。「4(よん)・2(にい)・3(さん)」と繰り返すフレーズに生々しさを感じた。「あの国の中で事件は終わり 私の中ではこの国への怖れが 黒い炎を噴きあげはじめた」 と、かなり政治的な内容を中島みゆきのままの感性で歌い上げている。
講座の内容は、細見氏の著書『ポップミュージックで社会科』(みすず書房)に詳しく書かれている。
講座で取り上げられた参考図書
◆『封殺された対話』ペルー日本大使公邸占拠事件再考 (小倉英敬著/平凡社)
◆『牛乳屋テヴィエ』(ショーレム・アレイヘム著 西 成彦訳/岩波書店)
=『屋根の上のバイオリン弾き』の原作
✤ 感想:講座に参加して
●ポグロムやホロコーストで殺された多くの命とともにイディッシュ語が滅びかけている。改めて戦争の愚かしさを思う。
●とても切込みが鋭いお話でした。ポップ曲で表現されている中に深い意味があることがわかり、今のご時世考えさせられました。

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2015年07月09日

篠山ストーリ-テリングの会夏のお話会

st-さあいよいよ夏休み!
暑い夏は図書館へ!
お話会もあります。親子で楽しめますよ


2015 夏休みお話会チラシ (1).docx
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2015年07月08日

宮沢賢治『月夜のでんしんばしら』・『イギリス海岸』を輪読します。

2015年7月11日(土)13時15分〜15時  (隔月に開催)
会場:篠山市立中央図書館 創作活動室
 司会・進行: 友田清司さん 神戸で長年にわたり賢治の全作品の輪読会を開く
 参加費:300円(運営協力金等)
* 賢治の童話を声に出して読むことで新しい発見や、作品への理解も深まります。難しいことはありません。どなたでもお気軽にご参加ください。 テキストは用意していますが、各自、お手持ちの本や図書館の本でも良いです。 テキスト代100円 (直接会場にお越しください)
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2015年07月01日

細見和之氏講座『ポップミュージックの伝えるもの』A

細見和之さん連続講座

第2回 2015年 7月4日(土)ボブ・ディランから中島みゆきまで
 13時30分〜15時(受付開始13時)
●会 場  篠山市立中央図書館 視聴覚ホール
●参加費  500円(資料代・運営協力費等)

第1回目は主に「ドナドナ」の歌を取り上げて、歌に込められた深いメッセージを話された。歌の底に流れるユダヤ人迫害とホロコーストへの記憶、ジョーンバエズが命がけで歌った反戦歌でもある。子牛は収容所に連れて行かれるユダヤ人で、アメリカではベトナムの戦場に行く兵士であったのに、日本では市場に売られていく悲しい子牛の歌として学校の教科書にも載り、子どもたちにも歌われた。クリスマスになると流れるジョンレノンのハッピークリスマス(War Is Over)も歌に込められたメッセージに想いを寄せることなく、商戦を盛り上げる単なるクリスマスソングとして流されるのは受け入れがたい。
2回目は日本にもメッセージ性のある歌を歌う歌手がいるとして中島みゆきを取り上げる。
ぜひお楽しみに。
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2015年05月03日

細見和之氏講座『ポップミュージックの伝えるもの』

何気なく聴いている歌に、思わぬ遠い記憶や強いメッセージが込められていることがある。「歌」深く聴くということを試みてみたい。
第1回2015年6月6日(土)「ドナドナ」からジャニス・イアンまで
第2回7月4日(土)ボブ・デュランから中島みゆきまで
13時30分〜15時
篠山市立中央図書館 視聴覚ホール
ポップミュージックの伝えるもの.doc
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2015年04月19日

2015年度ささやま図書館友の会総会を開催します

日 時:平成27年4月25日(土)  
受付 13時〜(年会費納入の受け付けをします。)
場 所:篠山市立中央図書館 視聴覚ホール 
総会議事   13時20分〜
・議案:26年度活動報告、決算報告
・27年度活動計画・予算(案)、役員改選等

ビデオ映画の上映 14時分〜 約1時間
『映像でみる戦後日本図書館のあゆみ』
〜 『格子なき図書館』と『図書館とこどもたち』(日本図書館協会)
『格子なき図書館』(1950年製作)は、金網ごしに本が並ぶ戦前の図書館から、無料で開放され誰でも直接本を手に取れる新しい図書館、さまざまな活動で人々が集う図書館への転換を映像で提示しています。また、『図書館とこどもたち−ある市立図書館の児童奉仕』(1979年製作)は、東京のベッドタウン、日野市の市立図書館の活動を、子どもたちとその母親を主役にして紹介しています。この2作品を通じて、戦後日本の図書館の発展の姿を、具体的に映像で捉えることができます。
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本を修理をします。

ボランティアで図書館の破損図書の簡単な修理をしています。
4月24日(金)10時30分〜15時
活動日:毎月第4金曜日
会場:篠山市立中央図書館内・倉庫1
(場所はカウンターでお尋ください)
*ご都合のつく時間でご参加下さい。
*初めての方には説明いたします。
*道具等は用意しています。
主な作業の内容
☆セロテープで修理された図書のテープを剥がす。
☆ページの外れ、破れ、背割れなど本の修理をする。
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2015年03月27日

能楽入門講座能 能の誘い 

講師 吉浪寿晃氏

(観世流能楽師)
2015年 3月29日(日)

   p.m.1:30〜3:30(受付1:00〜) 

会 場 篠山市立中央図書視聴覚ホール

参加費   500円(資料代・運営協力費等)

*来る4月11日〈土〉春日神社にて開催される、春日能の演目「采女」「須磨源氏」を題材に、実演体験を交えて解説していただきます。初めての方にも、気軽に親しんでいただける能楽講座です。お誘いあわせのうえ、お気軽にお越し下さい。(直接会場にお越しください
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2015年03月08日

『わが母の記』読書会をしました。

井上靖著『わが母の記』は,作家68歳の時に出版された自伝的小説で、花の下・月の光・雪の面 の三部作で構成されています。
母親「八重」の80歳から亡くなった89歳までについて書かれた本です。
父親の葬儀の時に母の異変に気づき、その後ゆっくりと壊れていく母を家族みんなで支えた物語です。
軍医だった夫は戦後、一切の社会的責任を放棄しただひたすら晴耕雨読の日々を暮らし、母はおそらく地域社会で矢面に立たされたことでしょう。
そんな夫に対する不満は記憶を消していくことで、生き延びる術を身につけたのでしょう。
作者は心のどこかで「自分を捨てた母」と母親を恨み続けていました。
自分自身を息子だと認識できなくなった母親の口から、少年時代に作った詩の内容を口にするのを聞いて、これほどまでに自分のことを想い続けてくれていたのかとようやく実感することができます。

自分自身の未来の姿を想像して、とても身につまされる作品でした。
人間の記憶は徐々に蝕まれていきますが、根底に愛だけは残るのでしょうか。
原田眞人監督の同名の映画は映像が美しく、八重さんを演じた樹木希林さんの演技に感服です。

:読書会では、親を介護しているもの看取ったもの、自身の行く末のことなど自らのことに重ね合ての感想が出ていました。わかりやすい文章で最後まですっと読めたと意見がありました。

次回は三島由紀夫の作品から各自が好きな作品を選んで読んできてください。
4月28日(火)10時15分〜12時
posted by ささやま図書館友の会 at 16:28| Comment(0) | 大人の本を読む会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする